大小山のカモシカ

関東平野の北端に在る里山・大小山。

手軽さと険しさが同居する、なかなか楽しい山ですが、市街地を目の前にしたこの山に、カモシカが居るとは思いませんでした。

 

 

2009年9月撮影
by SIGMA DP2

茂みを掻き分ける音に「またイノシシか…」と思っていたのですが・・・
そこに居たのは若いカモシカでした。
準標準41mmレンズのカメラでも、それなりの大きさで撮れる程の近距離です。

大小山 カモシカ

普通なら、飛ぶように逃げてもおかしくないと思うのですが・・・


どうも、後左足を痛めている様子です。

 

この山は、市街地・ゴルフ場・採石場に三方を囲まれてます。
北の山間部から渡ってきたのでしょうか・・・

足利 大小山 カモシカ

こちらを警戒しつつ、ゆっくりゆっくりと足をいたわりながら、登山道を降りて行き・・・

やがて、ガサガサと音を立てながら、茂みの中へ消えていきました。
野犬に襲われたりしないか、その後の消息がとても気がかりでした。

 

足利 大小山 カモシカ

【余談】

あれから、8年。

近在の里山には居なかったシカやカモシカが、今では目撃される事が増えました。

彼らが山を下りると共に、ヤマビルの被害区域も拡大。

自然環境がどんどん変わって行きますねえ。