関東4県にまたがって広がる渡良瀬遊水池。
春のヨシ焼きが名物ですが、
ちょっと、ふた昔ほど前の、まだの〜んびりしていた頃の情景。
by CONTAX167MT+TAMRON90mmマクロ
地元の遊水池では、毎年3月になると野焼きが行われます。 今ではすっかり有名になって、アマチュアカメラマン、TVカメラ、野次馬が大勢訪れるようになったけど、この頃はまだのんびりしていました。
土手の上には、応援に駆けつけた地元のおばちゃんたちが、火の回り具合を監視中。 遠くの紅蓮の炎と、手前ののどかなおばちゃんたちのミスマッチさが楽しい。
燃えさかるヨシ原。 燃やすことによって、湿原の生態系を維持してます。 人の手が入らないと生きていけない生き物が、ここにはたくさん生きてます。
土手では、おばちゃん達の他に、監視する人、火をつける人、消防団員、カメラマン。 そして野次馬(自分)。 今からでは想像出来ない、のんびりした光景です。
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進め! 進め!
炎の列が黒煙上げて進軍中!
炎の側に写ってる人は地元関係者だけど、 オフロード車で突進する野次馬、カメラ担いで特攻するカメラマンなどに、消防団員が拡声器で注意する光景も。 そんなこともあって、今ではいろいろ面倒臭い事になってしまいました。
見上げると、 ハッブル宇宙望遠鏡が撮った暗黒星雲みたいな、
地球上とは思えない空が。
火の手が大きくなると、炎なのか、煙なのか、雲なのか、解らなくなります。 いずれにしてもあの中は、灼熱地獄。
炎による上昇気流が激しくなると発生する、 火炎旋風(つむじ風)。 これに巻かれたら死にます。